Category Archives: 栄養士コラム

甘くておいしい「新玉ねぎ」

甘くて美味しい新玉ねぎの時期ですね(^▽^) 新玉ねぎは、黄玉ねぎや白玉ねぎを早取りして乾燥させずに出荷されるため、 普通の茶色の玉ねぎよりも水分が多く、実が柔らかいのが特徴です。新玉ねぎの時期は 3月~5月です。普通の茶色の玉ねぎも、新玉ねぎま含まれる栄養は同じで ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンC,カリウムなどが含まれています。   特に注目したいのはビタミンB1!! 炭水化物が主食である日本人にとってはとても重要なビタミンで、炭水化物をエネルギーとして分解したり、 そのエネルギーを脳へ供給し、脳神経を活発化させてくれます。 硫化アリル 玉ねぎの辛味と涙が出るのは、「硫化アリル」という成分のためです。 体の免疫力を高め、疲労回復の効果があります。 硫化アリル + ビタミンB1 硫化アリルがビタミンB1と結合することで、ビタミンB1の吸収力を高めます。 そこでお勧めなのが「新玉ねぎ」なのです。   ビタミンB1は重要なビタミンなのですが、水に溶けやすく、熱に弱い性質があります。 新玉ねぎは水分が多くて実が柔らかく、辛味もあまりないので、水にもさらさず、 熱も加えない生の状態で食べられるため、効率よくビタミンB1を摂ることができるのです。   保存のポイント!!・・・冷蔵庫はダメ! 新玉ねぎは、密封された場所と水分に弱い野菜なので、湿気があり、空気の逃げ場がない 密集した場所だとすぐに腐ってしまうのです。冷蔵庫は温度は低いですが、湿度が高く、 空気の逃げ場があまりありません。 そのため・・・風通りがよい場所での保存が最適です。 ①新聞紙で新玉ねぎを1個ずつ、優しく、柔らかく包みます。 (密封してしまうと、空気の逃げ場がなくなってしまうのでしっかりと包まないように!) ②通気性のよいカゴの中に入れて保存します。

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『牡蠣』は栄養満点でお酒とも相性良し

そろそろ(真)牡蠣の旬が近づいてまいりました。今回の栄養士コラムは、牡蠣についてです。 栄養満点牡蠣の魅力とは??? 牡蠣 牡蠣には人が必要とするほとんど全ての栄養素を含んでいるため、「海のミルク」と言われています。   豊富なタウリン 乳酸の増加を防ぎ、スタミナ増強、疲労回復に効果があります。 胆汁酸の分泌を促し、コレステロールの上昇を抑える作用や、眼の疲れ、視力の衰えを回復する効果もあるそうです。   亜鉛が全食品の中でトップクラス! 亜鉛の含有量がトップクラスの食品です。ミネラルの一種で、新陳代謝に欠かせない栄養素です。 ミネラルの一種で、新陳代謝に欠かせない栄養素です。粘膜の健康を保つビタミンAを体内にとどめ、 喉の痛み、鼻水、鼻づまりまどの風邪の症状を緩和する働きもあります。また、味覚を正常に保つ効能もあります。   グリコーゲンもたっぷり グリコーゲンとは、エネルギーを貯蔵しておくための物質です。肝臓や骨格筋などに蓄えられており、 運動などの際にエネルギー源として活用されます。そのため、疲れにくいカラダを作ったり、血糖値を調整するなどの効果があります。   お酒とカキ カキは「酒毒を消す」と言われ、二日酔いや悪酔いの防止にも効果があります。ストレス予防にカキには極めて良質なカルシウムが含まれています。 ストレスが増えると、体内のカルシウムはどんどん減ってしまうため、良質なカルシウムを補いましょう。     ~牡蠣を使ったレシピ~   ★牡蠣とパプリカのオイスターソース炒め★         ≪材料≫ (2人分) ≪作り方≫ カキ 200g ①カキはサッと水洗いし、ボウルに●の調味料を入れ軽く揉み パプリカ赤 1ヶ   込みます。(10分程置き、カキの臭みを抜く) パプリカ黄 1ヶ   ブロッコリー 80g ②パプリカはひと口大にカットします。 ●塩 小さじ1   ●料理酒 大さじ1 ③ブロッコリーは小房に分け、かために茹でます。 ●生姜(おろし) 小さじ1   […]

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夏バテ

夏バテとは??? 夏の暑さによる自律神経系の乱れから現れる症状のことを言います。 暑気中り(しょきあたり)、暑さ負け、夏負けと呼ばれることもあります。 夏に体力が弱った影響で秋口に体調を崩した時を言います。   原因 人間の体は高温・多湿な状態では体温を一定に保とうとしてエネルギーを消費し、かなりの負担がかかります。 この負担が強い場合や、長引いたりすると体に溜まった熱を外に出すことが出来なくなり、様々な症状が現れるのです。 猛暑による体力低下、食欲不振などだけではなく、空調設備が普及した現代では、気温と湿度の急激な変化により、 自律神経のバランスが崩れて起こることが多く、ストレスや冷房による冷え、睡眠不足なども原因となります。   主な症状   全身の倦怠感、思考力低下、食欲不振、下痢、便秘などです。時に頭痛、発熱、めまいを伴うこともあります。   対処法 十分な休養と栄養補給を行い、体を休めることが大切です!! 室温と外気の差が5℃以上ある場合は、ひざ掛け・カーディガン等で冷え具合を調節しましょう。   ☆ 夏バテ予防 7つのPoint!! ☆   ①食事は量より質を考えて摂りましょう。 食欲がなくても1日3食、少しずつでもバランスの良い食事を。 ②香辛料を上手に使って食欲増進! 生姜、わさび、コショウなどの香辛料や、しそ、みょうが、ねぎなどの香味野菜は食欲増進の効果があります。 ③冷たいものを摂り過ぎないように。 清涼飲料水やアイスなど冷たいものの摂り過ぎは胃腸を壊したり、食欲がなくなったりしてしまいます。 ④新鮮な野菜や果物をたっぷり摂り、水分、ミネラルを補給しましょう。 夏の野菜はビタミン類がいっぱいです。汗と一緒に流れ出てしまうビタミンを補給しましょう。 ⑤ビタミンB1補給を忘れずに。 夏場は、ビタミンB1の消耗が激しくなります。不足すると体内に摂取された栄養がエネルギーに変換されにくくなってしまいます。 ビタミンB1豊富・・・豚肉・うなぎ・大豆・玄米・ほうれん草・ごまなど アリシンを含む・・・ニンニク・ニラ・ねぎ・玉葱など (一緒に食べるとビタミンB1の吸収が良くなります。) ⑥クエン酸は疲労回復に役立ちます。 クエン酸(レモン・グレープフルーツ・オレンジ・梅干しなど)は、疲労の原因になる乳酸を排出する機能があります。 ⑦リズムある生活をしましょう。 規則正しい生活と適度な運動を心掛け、生活のリズムを保ちましょう。 睡眠時間も十分に取り、疲れを溜め込まないことも大切です。   最後に 今年の夏は、完全に夏に負けておりました。 わかっているのに・・・(-_-;) エアコン&冷たいものをやめられず過ごしてしまいました。 しかしそれで体調を崩してしまったらダメですよね(>_<) 次の夏こそは 上手に夏を楽しめるように過ごしたいと思います。 みなさまも 夏バテにならないように参考にしていただけたら幸いです。 (株) タナカフーズ

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旬の食材  茄子

茄子について 原産はインドで、日本へは奈良時代に中国を経由して渡って来ました。「正倉院文書」の中にも出てくる、 由緒ある野菜です。 四季を通じて流通していますが、旬は7~9月の夏野菜です。94%が水分と糖質で、 ビタミンA,ビタミンB1,ビタミンB2, ビタミンCを少量含んでいます。   アントシアニン 天然色素のポリフェノールの一種で、赤じそやブルーベリーなどに多く含まれ、 強い抗酸化作用とともに 血栓ができるのを防いだり、目の疲労を改善する効果があります。 また、コレステロールの吸収を抑える作用もあります。 身体を冷やす 「秋ナスは嫁に食わすな」・・・と言う言葉は、ナスには身体を冷やす効果があるため、 嫁の身体を思えばこそ冷やさないように食べさせるな!と言う説があります。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 夏場に常食していれば、身体を冷やし、のぼせを防ぐ効果があります。 ただ、喘息持ちの方、咳が良く出る方は、症状が悪化する可能性があるので、多量に食べない方が良いでしょう。 ネギや生姜など、身体を温めてくれる食材と一緒に摂るようにしましょう。   選ぶポイント! ・色艶の美しい、ハリのあるものを選びましょう。 ・ヘタの美しいもの。⇒ヘタの切り口が茶色く変色しているものは古い証拠なので避けましょう。 ・トゲが硬いほど新鮮です。 保存方法 乾燥させないよう、ラップにくるんで冷蔵庫で保管しましょう。

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ゴーヤー?ニガウリ?ツルレイシ!

  和名は「ツルレイシ」ウリ科の植物で、未熟な果実(緑色)です。 果肉が苦いため、「ニガウリ」とも呼ばれています。 「ゴーヤー」は、実は沖縄の方言です。   原産国は熱帯アジアで、日本では南西諸島と南九州で多く栽培されて来ましたが、 病害虫に強く、日照と気温と十分な水さえあれば収穫できるため、今では全国的に広がり 家庭菜園でも作られる事が多い作物です。   ビタミンC   ビタミンCが非常に多く、キュウリ、トマトの5倍以上!ゴーヤーのビタミンCは、加熱に強いため、 茹でたり、炒めたり、加熱調理をしても摂取する事が出来ます。   モモルデシン   ゴーヤーの苦味成分で ・胃腸の粘膜を保護したり、食欲を増進する ・神経に働きかけて、気持ちをシャキッとさせるなどの効果があると言われています。   カリウム   腎臓で塩分の排泄に働きます。   カルシウム   体のph値調節をします。 ビタミンB・ビタミンC・・・抗酸化作用、疲労回復、皮膚や粘膜を正常化するなどの作用があります。 鉄分・葉酸・・・造血作用の働きがあるため、貧血予防に効果があります。  

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豆腐のちから

豆腐の魅力     タンパク質が特に豊富な木綿豆腐               豆腐には、木綿豆腐と絹ごし豆腐の2種類があります。                     木綿豆腐     ・・・ 麻布を使ってこしたもの                    絹ごし豆腐 ・・・ 凝固剤を加えてそのまま固めたもの ※ 絹ごしは木綿に比べ、タンパク質や鉄分が2~3割少なめで、栄養的には木綿の方が高いのです。 くせがなく、どんな料理にもむく          豆腐は薬効を求めて食べる食品というよりは、体力を高めるために、             常日頃からコンスタントに食べるべき食品です。 血液中の老廃物を除き、心機能を高める          リノール酸、リルン酸など、不飽和脂肪酸やミネラル、ビタミンなども含んでいます。          不飽和脂肪酸は血液中の中性脂肪や老廃物を取り去り、心臓の機能を高める働きをして          います。また若々しい体を作り肌を美しくしてくれます。 記憶力を増やしてくれる働きも!          大豆レシチンがしっかりふくまれているので、脳の活性化をはかります。 糖尿病、動脈硬化などを予防する   大豆の加工食品は、栄養価の高いものが多いのですが、中でも豆腐はトップクラス!!          豆腐は植物性の優れたタンパク質を含んでいます。アルギニンというアミノ酸を          豊富に含んでいるため、これが悪玉コレステロールを抑制し、動脈硬化などの予防に          効果があるのです。 カルシウム補給食としても最適!!                     カルシウム、鉄分、ビタミンなども含まれており、中でもカルシウムは木綿豆腐100gに                120mgと多量で、しかも牛乳や乳製品に次いで吸収率が高い質の良さをほこっています。 カルシウム、骨をつくるだけでなく、神経を鎮める働きがあるので、不眠症にも効果的!!

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豆乳は手軽に飲める大豆製品!

    「豆乳」は、大豆をすりつぶして水を加え、それを煮立ててこしたもので豆腐の製造過程で作られます。 タンパク質、脂質、糖質、鉄、ビタミンB1 などを含みコレステロール値を下げるリノール酸も多く含んでいます。 リノール酸の働きにより、動脈硬化症や高血圧症を予防します。また、老化防止や体力回復、疲労回復にも有効です。   豆乳 調整豆乳 豆乳飲料 丸大豆を使用したもので、混ぜ物がない 加工大豆や大豆たんぱく質を原料としている 50%以上の豆乳か調整豆乳にココアやコーヒーを混ぜたもの        

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春キャベツと普通のキャベツは何が違うの?

 ??春キャベツとキャベツの違いって??   春キャベツ ・形は丸くて小さい。 ・葉の巻き方がゆるく、ギュッと詰まっていない。 ・葉が薄い。 ・水分が多い。 ・出回る時期 : 3月くらいから7月の初めくらいまで。   キャベツ(冬キャベツとも言う) ・形は楕円形のものが多い。 ・葉の隙間が少なく、ギュッと詰まっている。 ・葉は分厚い。 ・甘みがある。 ・出回る時期 : 年中出荷されています。 ★栄養成分はどちらもビタミンC,ビタミンUが多く、カルシウム、食物繊維も含まれています。   <多く含まれる栄養素> ビタミンC ・免疫力を高め、風邪を予防する。 ・メラニンの生成を抑えてシミ、ソバカスを防ぐ。   ビタミンU(キャベジン) ・胃腸の調子を整えます。 ・胃粘膜を強化して傷ついた胃を修復します。 ・肝臓の解毒作用を助けます。   揚げものに・・・ 油による胃もたれを防いでくれるので、豚カツやフライなどに添えると良いです。   選び方のポイント! 春キャベツ・・・ツヤツヤとしてみずみずしい、軽いものを選びましょう。 冬キャベツ・・・重みがずっしりとしたものを選びましょう。 ★収穫して古くなると、芯は色がついてきます。芯のカット部分が黒ずんだりしていない 綺麗なものを選ぶようにしましょう!

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花粉症に効く食べ物

2ヶ月以上続けると効果がでるかも!?     花粉症に効く食べ物   しょうが 体内に異物が入った時に反応して出る炎症物質を押さえる効果があります しそ しそに多く含まれるルテリオンという物質が、活性酸素を取り除いたり、炎症を起こしにくくする効果があります ねぎ 白い部分を細かく刻んで熱湯を注いだっものに味噌を少し加えて1日2~3回飲んでも効果が出るそうです ヨーグルト 腸内環境を整えて免疫を上げます 青魚 アジ、イワシ、サバなどに多く含まれる DHA、EPA がアレルギー症状を起こしにくくしてくれます トマト トマトの皮に強い抗酸化作用があり、アレルギーを抑える効果があります。加熱して食べましょう! 納豆 納豆菌が腸内環境を整えてくれます   気を付けたい食べ物   鼻汁を多くする 冷たい飲み物、清涼飲料水 鼻をつまりやすくする 唐辛子、コショウ、わさび、からし、カレー、刺激物   :-P 症状をやわらげるために、日頃から食生活に気を付けて、体力づくりをしましょう!  

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桃の節句

  (Photo:  Hinamatsuri by Bruno Cordioli)   ひな祭り   季節の節目や変わり目に災害や厄から身を守り、よりよい幕開けを願う為の「上巳の節句」が始まりとされています。 江戸時代に女の子の日と定められ、女の子の健やかな成長や幸せを願う日と変化して行き、今のひな祭りとなっていきました。 桃の節句 「桃の節句」と言う別名は、桃の開花時期に重なると言うだけでなく、桃の木には邪気祓いの力があり、 節句を祝うのに相応しいと考えられたことから呼ばれるようになったと言われています。 柳も一緒に飾りますが、これも柳が生命力が強いことから健康を願って縁起の良い桃と柳を飾るのだそうです。   菱餅の色の意味 桃色=「魔除け」・・・解毒作用のある赤いくちなしが原料 白    =「清浄・純潔」・・・血圧をさげるひしの実 緑 =「健康・新緑の生命力」・・・強い香りで厄除け効果があるよもぎ。 ”雪の下には新芽が芽吹き、桃の花が咲いている”春の情景を表現しています。   ちらし寿司 ちらし寿司そのものにひな祭りの言われはありませんが、        エビ(長生き)、れんこん(見通しがきく)、豆(健康でまめに働く) など縁起のいい具が祝いの席に相応しく、華やかな彩りが食卓に春を呼んでくれる為、ひな祭りの定番メニューになったようです。   ちらし寿司は ①すし飯に具を混ぜ込んだもの・・・西日本 ②すし飯の上に具を散らすもの・・・東京を始め関東地区 と二通りに分けることができます。 ※①の混ぜちらしを「ばらちらし」とか「ばら寿司」とも呼び、昔の人はこれを「ちらし五目ずし」・・・別名「吹き寄せちらし」といいました。 生ネタではなく「煮しめ」してあるネタで、干ぴょう、椎茸、穴子、蛤、イカ、その他酢バス、オボロ、エビ、酢ダコ、しめ鯖、白身の昆布〆などを 「吹き寄せ」たものが江戸前の「ちらし五目ずし」でした。・・・ですが、時代が変わり、今は「生」がうけるので「生ちらし」へと変化しました。

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