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桃の節句

 

hinamatsuri

(Photo:  Hinamatsuri by Bruno Cordioli)

 

ひな祭り

 

季節の節目や変わり目に災害や厄から身を守り、よりよい幕開けを願う為の「上巳の節句」が始まりとされています。

江戸時代に女の子の日と定められ、女の子の健やかな成長や幸せを願う日と変化して行き、今のひな祭りとなっていきました。

桃の節句

「桃の節句」と言う別名は、桃の開花時期に重なると言うだけでなく、桃の木には邪気祓いの力があり、

節句を祝うのに相応しいと考えられたことから呼ばれるようになったと言われています。

も一緒に飾りますが、これも柳が生命力が強いことから健康を願って縁起の良い桃と柳を飾るのだそうです。

 

菱餅の色の意味

桃色「魔除け」・・・解毒作用のある赤いくちなしが原料

白    =「清浄・純潔」・・・血圧をさげるひしの実

 =「健康・新緑の生命力」・・・強い香りで厄除け効果があるよもぎ。

”雪の下には新芽が芽吹き、桃の花が咲いている”春の情景を表現しています。

 

ちらし寿司

ちらし寿司そのものにひな祭りの言われはありませんが、

       エビ(長生き)、れんこん(見通しがきく)、豆(健康でまめに働く)

など縁起のいい具が祝いの席に相応しく、華やかな彩りが食卓に春を呼んでくれる為、ひな祭りの定番メニューになったようです。

 

ちらし寿司は

①すし飯に具を混ぜ込んだもの・・・西日本

②すし飯の上に具を散らすもの・・・東京を始め関東地区

と二通りに分けることができます。

※①の混ぜちらしを「ばらちらし」とか「ばら寿司」とも呼び、昔の人はこれを「ちらし五目ずし」・・・別名「吹き寄せちらし」といいました。

生ネタではなく「煮しめ」してあるネタで、干ぴょう、椎茸、穴子、蛤、イカ、その他酢バス、オボロ、エビ、酢ダコ、しめ鯖、白身の昆布〆などを

「吹き寄せ」たものが江戸前の「ちらし五目ずし」でした。・・・ですが、時代が変わり、今は「生」がうけるので「生ちらし」へと変化しました。